時短勤務の社員が感じる「申し訳なさ」とは?育休明けに職場ができる4つのこと

先日、noteにこんな文章を書きました。

チャイルドシートを外した日に、「子育ては一瞬」を実感した話

午後4時に仕事を終えるデンマークの暮らしを紹介した本を読んで、
子どもを急かしてばかりだった、自分の帰り道を思い出した話です。

今日はその続きとして、
「時短勤務で働く社員が、どんな気持ちで会社を出ているのか」
そして、「会社の立場からできること」を書いてみたいと思います。

目次

時短勤務で4時に帰る社員が感じている「申し訳なさ」

会社員時代、私は午後4時に仕事を切り上げて帰宅していました。

4時に仕事をやめることは
「早い」「周りに迷惑をかける」「中途半端な仕事」。

実際に誰かにそう言われていたのかは、わかりません。
むしろ、周りの人は理解してくれていたと思います。

それでも私は、毎日どこかで申し訳なさを感じながら会社を出ていました。

「お先に失礼します」の声が、少し小さくなる。
帰る前に、必要以上に仕事を片付けようとする。
帰り道でも、頭の中は仕事のことでいっぱい。

そして、その余裕のなさのまま保育園に迎えに行き、
「早くして」「もう暗くなるから」と、子どもを急かしてしまう。

職場では遠慮して、家では急いで。
どちらにも、ちゃんといられていない感覚がずっとありました。

制度があっても、後ろめたさが消えない理由

なぜ、誰にも言われていないのに、そう感じてしまうのか。

それは、時短勤務という制度があることと、
「それで大丈夫」と思える空気があることは、別だから
だと思います。

デンマークでは、男性も女性も、子どもがいてもいなくても、
みんなが午後4時に仕事を終えるそうです。
だから、帰ることに理由はいりません。

管理職であっても、子どもの幼稚園のバースデーパーティーの日には
帰ります。

日本の職場では、4時に帰るのは「事情がある人」。
制度で守られてはいても、どこか「特別に配慮してもらっている」感覚が残ります。

本人がそう感じてしまうのは、本人の気にしすぎだけではなく、
社会や職場に、長い間そういう空気があったからなのだと思います。

育休明けの社員が働きやすくなる、職場の小さな工夫

では、会社にできることは何なのか。

大きな制度改革がなくても、今日からできる小さなことはあると思っています。

1. 帰る人への声かけを「お疲れさま」にする

「すみません、お先に失礼します」に対して、
「お疲れさま、お迎えいってらっしゃい」と返せる職場。
それだけで、帰る側の後ろめたさはかなり軽くなります。

2. 評価の軸を「いた時間」から「出したもの」へ

短い時間でも、成果をきちんと見てもらえている。
そう思えると、「中途半端な仕事」という自分へのレッテルが外れていきます。

3. 育休明けの面談で、気持ちも聞いてみる

制度やシフトの説明だけでなく、
「どんな気持ちで戻ってきましたか?」と一言聞いてみる。
不安や遠慮を、ひとりで抱え込まなくてすむきっかけになります。

4. お迎えを「ママだけの話」にしない

パパも当たり前に4時に帰れる職場なら、
「早く帰るのは子育て中の母親」という前提そのものが変わっていきます。


「小さな子どもとの時間は一瞬」を、会社が言えたら

子育ての後悔を、会社や社会のせいにしたいわけではありません。

ただ、もしあの頃、職場に
「それが当たり前」「それで十分」という空気があったら、
私はもう少し、帰り道で子どもの顔を見られていたかもしれない。

そう思うのです。

「小さな子どもたちとの時間は一瞬」。

この言葉を、先輩お母さんだけでなく、
会社が本気で言ってくれたら。

社員は、安心して子どもとの時間を過ごせて、
安心して、また次の日も働きに来られるのだと思います。

ライフイベントがあっても、働き続けられる。
その土台は、大きな制度だけでなく、
毎日の「お疲れさま」のような、小さな空気からつくられていくのかもしれません。

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